パンとステレオ幅
パンはトラックの左右の位置を決めます。
ステレオ幅は、そのイメージがどれだけ広がるかを決めます。
2 つでミックスの横方向の空間を形づくり、すべてを中央に積み重ねる代わりに各パートに居場所を与えます。本ページはコントロールを libsonare の PannerProcessor と StereoWidthProcessor に根拠づけます。基礎は ミキシングの基礎 を参照してください。
パン位置
パンはトラックを左いっぱいから右いっぱいへ動かします。フィールドに広げると各パートが呼吸でき、マスキングも減ります。ただし「パン」は 2 つの別の判断 — 位置をどうチャンネルへマッピングするかと、中央をどれだけの音量にするか — を隠しており、libsonare は両方を公開します。
たとえばボーカルを中央、ギターを左、キーボードを右に置くと、各パートが別々の居場所を得て、中央に積み重ねたときより一つひとつが聞き取りやすくなります。混み合ったミックスほど、この左右の配置が分離感を左右します。
パンモード: 位置をどうチャンネルへ対応づけるか
パンモードは対応づけを選びます。
- 本来のパンはモノラルソースをフィールド上で動かします。
- バランスは、ステレオトラックを再配置するのではなく片側を下げます。
- 左右独立は各側を別々に配置します。
正しいモード選択はステレオソースで最も重要です。すでにステレオのトラックに本来のパンをかけるとイメージが潰れることがありますが、バランスなら保たれます。
パンロー: パンしても音量を一定に保つ
ソースが中央から片側へパンすると、補正しない限り知覚音量が跳ねることがあります。パンローは、中央をサイドに対してどれだけ減衰させるか(中央で −3 dB や −4.5 dB 程度が一般的)を設定し、動かしただけでパートが大きく/小さくならないようにします。モニタリングと加算の前提にパンローを合わせます。
ステレオ幅
ステレオ幅はイメージを狭めたり広げたりします。通常は、ミッド成分に対するサイド成分(左−右)の量を調整します。
広げると広がりが増しますが、モノラル互換性の問題を招くことがあります。サイドエネルギーが多すぎると、モノラルへ加算したときに弱まったり打ち消されたりします。
狭めるとフォーカスが締まり、モノラルでの頑健さが増します。幅はストリップの後半、パンの後に置かれ、配置済みの信号に作用します。
libsonare がパンと幅をどうモデル化するか
パンは PanMode(本来のパン/バランス/独立)と PanLaw(中央の減衰)で構成される PannerProcessor で、ストリップではフェーダーの後に置かれます。ステレオ幅は StereoWidthProcessor で、ミッド/サイド表現に作用し、配置済みの信号に効くよう信号順の後半にあります。両者ともクリックのない変化のためパラメータスムージングされ、ポストフェーダーの GoniometerBuffer に供給されるので、結果のイメージを計測できます。配置は チャンネルストリップ の固定信号順に一致します。
関連: ミキシングの基礎, チャンネルストリップ, モノラル互換性, オートメーションとメーター